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バブル崩壊から現在までの約２０年間の前半期では、バブルに乗った会社が主に破綻しました。

不動産・建設業・一部の金融機関も倒産・破綻していきました。

それはそれで大変ですが、バブルに乗って隆盛を楽しみ、バブルの崩壊と共に破綻した者はいわば確信犯
であり、「山高ければ谷深し」の言葉通り。

政府の対応などにも問題がありますが、ある程度は「自己責任」ですから仕方がないといえるでしょう。

しかし後半期では、バブル崩壊から引き起こされた不動産の価格の下落を中心としたデフレ不況が長引き、
これが原因で会社が倒産・破綻していった例が多くあります。

こうした経営者はまじめでひたむきな実務タイプの人で、戦後の日本経済の成長を本当の意味で底辺から
支えてきた人たちなのです。

そしてこの長引く不況にも根気よく耐え、しかしついに耐え切れず破綻してしまった人たちなのです。

彼らは元来の「まじめさ」ゆえ、会社も個人も区別なく財産のすべてを経営につぎ込み最後の最後まで
耐え忍んでしまいます。

気付いてみると、女房も息子も借金の連帯保証人となっており、会社の資産や自宅はおろか、時には両親の不動産までも担保に入れてしまっています。

要は、銀行からの借金におびえ、がんじがらめになり、からめ取られているわけです。

これで本当に倒産・破綻してしまうと一族郎党全てが一夜にして吹っ飛んでしまい無一文となってしまいます。

その恐怖が現状認識を誤らせ、借金を返すためにまた新たな借金をするという愚行を繰り返して、更にドロ沼の深みへとはまっていくのです。

すべては「まじめさ」ゆえなのです。

確かに「まじめ」は良いことです

しかし時と場合によっては、この「まじめさ」が、あなたの一族すべてを路頭に迷わすことにもなってしまうことを知らなければなりません。

「返せない借金は仕方がない」という、幾分投げやりでいい加減な部分も必要なのです。

ただ、いつまでもどこまでも「いい加減」でよいわけではありませが、あなたの一族を借金地獄に巻き込まず、あなたと家族が生きていく範囲内だけで「仕方がない」と開き直るのです。

あなたの借金を返してもらえない銀行が、それによってすぐに倒産するとか、頭取が首を吊ることは間違ってもありません。

政府なり社会制度なりのセーフティネットによって、きちんと救済されるのです。

ですから「まじめな経営者」であるあなたは、まず、「借金なんかで死ぬことはない」

「返せない借金は仕方がない」と開き直り、居直ってください。

そして、一つひとつ具体的な解決策を考えていくのです。

決して「もう駄目だ」「生きる資格がない」などと短絡的に考えないでください。

あなたの家族も、未来も、誇りも、すべてを守る方法は必ずあるのです！