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なぜ、起業家として成功できないのか。

その理由を分析してみると、
もう一つ、典型的な症例が見えます。

それは、大多数の人が、「いかに失敗しないですむか」
とういことを、中心的に考えている事です。

起業は、失敗して当たり前。

失敗はつきもの。

失敗しない方法を考えるのではなく、
失敗から何が学べるか、が重要です。

例えば、「絶対に失敗しない起業法」ということを提唱している人がいますが、
それは、あり得ないことです。

あったとするなら、あなたも苦労はしない。

基本的に、人間がやる事は、失敗をします。

その失敗は、失敗するべくして失敗しているのですから、
失敗を経ないで成功しようとすること自体、間違えています。

それは、単なる問題の先送りにすぎません。

今その瞬間、失敗する必要があるから失敗、
という形で、学びを得ているだけなのです。

ですから、失敗をしないようにすることは、
本来、失敗によって学ぶことができる大きなチャンスを、
自ら逃していることになります。

その選択が起業家にとって、ベストでないことは明白です。

残念ながら、人は失敗をたくさんした方が、
より成長が加速する仕組みになっています。

失敗という経験を受けていくことによって、
経営者としての自覚も高まっていくのです。

それは、「そもそも、経営者というのは自己の経営能力を正確に認識していない。
経営経験を通して初めてそれを認識する。」

失敗という経験をつみかさねた上で初めて、
情報や知識が、積み重ねられていくのです。

ですから、大いに失敗をしていかないといけません。

ただ一つだけ、ルールがあります。

それは、その人にとって、許される範囲の中で、失敗を行うということです。

その人にとって、許される範囲内での失敗を重ねていった人が、
もっとも経験値が高まり、情報も知識も豊富で、
そこから展開する知恵や、アイデアも、豊富になるのです！